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TeNA Sign サイネージでテナントが簡単に情報発信
2021.03.01 10:56
大手デベロッパーの「飲食店ビル」導入進める
カテナス(東京都中野区)はデジタルサイネージ向けのソフトウェア開発事業を行っている。自社開発製品も展開していて、テナントが簡単に情報発信することができるデジタルサイネージソフトウェア「TeNA Sign(テナサイン)」や感覚的にデジタルサイネージの画面を編集することのできるソフト「KI Sign」がある。
「TeNA Sign」は展開を始めて約3年。大手デベロッパーが開発する飲食ビルなどを中心にして導入を進めている。
飲食店や物販店が多く入るテナントビルでは見栄えの良さなどもあり、エントランスなどにデジタルサイネージを導入するケースが多い。テナントもメニューやセール情報などを発信して来店を促せる。ネックとなっていたのは情報発信するまでのタイムラグだ。従来、テナント側が文案などを考えて、デジタルサイネージ管理者に送付。その後、デジタルサイネージ管理者が更新作業を行う。この間を埋めるのが「TeNA Sign」だ。
「TeNA Sign」を利用することで、テナントがスマートフォンなどを利用してデジタルサイネージの更新作業を行うことが可能。空席があるかどうかなどのタイムリーな情報を発信できる。また曜日や時間帯に合わせて情報を変更することなども可能だ。
代表取締役の吉村克生氏は「テナント側の情報発信力は高まりますので、ビルの付加価値向上にもつながります」と話す。実際、導入を進める大手デベロッパーもテナントから好評を得ている。
情報発信ツールとして効果の高いデジタルサイネージだが、その運用方法もより効果の出やすいあり方が求められている。