週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
大和ハウス工業「DPL明光弥富Ⅱ」着工
2021.03.22 15:07
大和ハウス工業(大阪市北区)は15日、愛知県弥富市においてマルチテナント型物流施設「DPL名港弥富2.」を着工した。同施設は同社が開発中の物流施設「DPL名港弥富1.」の隣接地に建設されるマルチテナント型で、敷地面積5万3020㎡、延床面積7万8329㎡、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、3階建てとなる。
東海地域では、EC関連の物流量増加を背景に、マルチテナント型物流施設への需要が堅調に推移。特に愛知県では今後も根強い需要が見込まれている。伊勢湾岸自動車道や新名神高速道路などの交通網の開通により、県内の物流施設開発は湾岸エリアまで拡大しており、同社はこうした状況を踏まえ新施設を追加することとした。
建物は幅230m、奥行1085mで、1フロアあたりの面積が約2・5万㎡(1フロアあたりの賃貸面積約2・2万㎡)。各階2社、最大6社のテナント企業が入居できる。構内への車両の乗り入れや重機の往来などの物流効率を向上できる低床倉庫を全フロアで採用するとともに、建物の1階両面にバースを設けることで、45フィートトラックが最大99台接車可能となり、荷捌きなどの作業効率を向上させる。
アクセスの面でも、伊勢湾岸道「湾岸弥富インターチェンジ」まで約0・7kmと東海・中部地域への配送が容易。加えて本年5月開通予定の名古屋第二環状自動車道「飛島北インターチェンジ」から約6・5kmに位置しているため、名古屋市中心部へのアクセスも優れている。さらに、テナント企業の従業員の働き方改革の支援として、関東や関西方面からのトラックドライバーが常時交代できるよう24時間稼働とする。
大和ハウス工業は、今後も複数のテナントが入居可能で、短期的な物流ニーズにも対応するマルチテナント型物流施設の展開を強化する構えだ。