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国際不動産カレッジ 4月より講座本格化 15日には公開セミナーを開催
2021.04.05 10:41
日米不動産協力機構(JARECO、東京都千代田区)の教育部門である国際不動産カレッジ(東京都港区)は2021年度の講座をスタートした。同カレッジでは不動産業界におけるグローバル知識や資格、また実務に必要な語学スキルを習得することが可能だ。なかでも全米リアルター協会(NAR)国際資格であるCIPS国際不動産スペシャリスト資格講座や、米国住宅業界(RRC)が運営するCRS公認住宅不動産スペシャリスト資格などは人気の講座となっている。
昨年より続く新型コロナウイルス感染症騒動。これにより国際的な移動が制限される事態になったことから、訪日観光客数は激減。五輪も今年に延期されることとなった。国際不動産カレッジを主宰する杉浦隼城氏は「不動産業のインバウンドに関しては一時的に立ち止まった状態」だと見ているが、一方で海外からの日本不動産への投資意欲は依然として強い。コロナ禍が収束すれば訪日観光客数が徐々に回復してくることも予想される。加えてビジネスインバウンドなど、観光目的以外の訪日者数も中長期で増えていくことが見込まれる。杉浦氏は「今後ますます不動産業務に携わる人はグローバルに対応していかなければならなくなるのでは」と指摘する。
国際不動産カレッジでは不動産業務のグローバル対応に欠かせない資格や知識、スキルなどの各種講座を開催しており、4月から各講座が本格化していく。また業界の最新動向を伝えるセミナーも定期的に開催している。すでに国際的な業務に取り組んでいる企業などはもとより、これから取り組もうとしている企業などにとって実践的な知識を得られる場となっている。
公開セミナー開催決定「クラウドキッチン」テーマに
また4月15日にはオンライン形式でセミナーを開催する。テーマは「クラウドキッチン」で、4月は新学期キャンペーンとして非受講生でも無料で参加することができる。
杉浦氏は「コロナ禍で不動産市況が大きく変化するなかで、『テナントの生の動きを知りたい』という声が強くありました」と話す。ウーバーイーツに象徴されるように、食のデリバリーサービスが普及するなかで、そのインフラとなり、また不動産活用の一手としても注目される「クラウドキッチン」を今回のテーマに掲げた。
「キッチンマウンテン虎ノ門」を運営するマウンテン(東京都港区)や、クラウドキッチン工事事業をスタートさせた店舗流通ネット(東京都港区)などが登壇を予定している。
希望者は国際不動産カレッジに要問合せ。