週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
「プロロジスパーク八千代1」着工 Wランプウェイ備える16万㎡、2棟目も早期着工目指す
2021.04.19 17:33
プロロジス(東京都千代田区)は9日、千葉県八千代市においてマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代1」の起工式を執り行った。用地内に2棟の物流施設を開発する計画で、「プロロジスパーク八千代1」はその1棟目。竣工は2022年9月を予定している。
開発予定地は国道16号から約2km。東京都市圏の消費地および関東広域への配送にも最適な場所にある。京成本線「勝田台」駅および東葉高速鉄道「東葉勝田台」駅からバスで15分とアクセスしやすく、従業員雇用にも有利な環境だ。隣接地にはバス操車場が整備される予定で、通勤利便性の向上も期待されている。
建物は、6万9302㎡の敷地に延床面積16万1338㎡、5階建てのマルチテナント型物流施設として開発される。八千代市内で初めてダブルランプウェイを備え、一方通行のトラック動線を確保。各階のトラックバースには45フィートコンテナセミトレーラーがアクセスできる。
フロアの賃貸面積は、基準階で2万6000㎡、1階では2万8000㎡。各階のトラックバースの間口は11mスパンを採用し、4tトラックであれば1スパンに3台が着車できる。1階倉庫に両面バースを採用し、入居企業の多様なオペレーションニーズにも応えられる計画となっている。
防災やBCP(事業継続計画)の観点からは、緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機、井水浄化設備などを備える予定。プロロジスが共同開発した高天井用人感センサー付きLED照明を採用し、環境負荷軽減と入居企業の電気代削減に寄与するほか、屋根面には太陽光発電の設置を検討している。
2棟目となる「プロロジスパーク八千代2」は延床面積約9万3000㎡で、早期着工を目指している。2棟を合わせた全体の敷地面積は約11万6800㎡となる。