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「JUST FIT OFFICE」に新機能 オフィス最適化プログラムスタート

2021.04.19 17:25

 ユースラッシュ(東京都目黒区)は全国660以上のフレキシブルオフィス施設が掲載するマッチングプラットフォーム「JUST FIT OFFICE」を展開する。4月5日より新しいサービスとして「オフィス最適化プログラム」をスタートした。
 近年、シェアオフィスやレンタルオフィスなどサテライトオフィスのニーズが増している。それを背景に多くの不動産デベロッパーが自社ブランドを展開している。
 「JUST FIT OFFICE」でも需要が伸びを見せた。代表取締役の内山裕規氏は「新型コロナウイルス感染症が拡大した昨年以降、オフィスの移転などを検討されている企業側からの問い合わせ数が格段に増えました」と語る。現在契約しているオフィスを解約しての移転、支店・支社としての活用、あるいはサテライトオフィスなどのニーズがある。
 企業側のニーズも変化してきている。ポイントとなるのは「コスト削減」と「フレキシブルさ」だ。賃貸オフィスに比べて、フレキシブルオフィスは賃料水準の低さとともに、内装費用や原状回復負担がゼロであること、また初期費用も少ないことなどコストメリットは多い。テレワークでオフィスの稼働率も減少傾向にある。内山氏は「半分以下の席数にするケースも多くあります」と話す。この企業ではフレキシブルオフィスに移転したことによって、月額500万円のランニングコストを100万円まで減らすことができたという。
 もうひとつは「フレキシブルさ」。これは契約期間やオフィスの広さなどについての内容が柔軟に変化できるということだ。たとえばベンチャーやスタートアップなどであれば、成長スピードによって社員数が急速に増加していき移転が度重なる、といったケースも少なくない。フレキシブルオフィスではこのような成長に合わせて、内部での増床もしやすい。
 内山氏は「オフィス最適化プログラム」を通して「フレキシブルオフィスへの潜在的需要を掘り起こしていきたい」と話す。これまで「JUST FIT OFFICE」に訪問したことのない企業担当者などに重点的にアプローチしていく。プログラムは必要事項を入力して送信すると、同社に在籍するフレキシブルオフィス探しを支援するコンシェルジュから連絡があり、さらに詳細なオフィスの希望条件などを聞いて具体的に提案していく。




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