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「海の中道海浜公園」に滞在型レクリエーション拠点 Park-PFI事業による国営公園として日本初
2021.05.24 11:08
2022年3月、福岡市東区の「海の中道海浜公園」に、宿泊やアクティビティの機能を備えた「滞在型レクリエーション拠点」がオープンする。
同公園を管理する国土交通省九州地方整備局では、三菱地所(東京都千代田区)、積水ハウス(大阪市北区)、公園財団(東京都文京区)、オープン・エー(東京都中央区)を、Park-PFIを活用した「海の中道海浜公園官民連携推進事業」を担う民間事業者として選定。今月17日に、「滞在型レクリエーション拠点」の計画を認定したと発表した。Park-PFI事業による国営公園の開業は日本初。今年7月に着工される予定。事業期間は20年を見込む。
「海の中道海浜公園」は、東西約6km、約350haの広大で自然豊かな国営公園。今後は「パーク・ツーリズム(公園そのものが観光の目的地となる取り組み)」をコンセプトに、同公園内に宿泊やアクティビティの機能を備えた「滞在型レクリエーション拠点」の整備を進める。
三菱地所は、複合開発およびエリアマネジメントのノウハウを生かし、公園を拠点とした賑わいのあるまちづくりを推進。積水ハウスは、木造住宅シャーウッド構法を用いた宿泊施設「ヴィラ」の設計施工を担当する。また、オープン・エーは、球体テントなどの宿泊施設のほかにレストランや浴場施設の企画・設計・運営業務を担当し、宿泊者以外も楽しめる多様な施設を提案。公園財団は、同公園事務所などと連携して施設全体を管理するとともに、地域と連携したアクティビティやワークショップ、アウトドアイベントを開催する。
4者はそれぞれの強みを生かして事業に取り組むことで、多くの人々が快適な滞在を楽しめる「パーク・ツーリズム」を実現。周辺エリアとの繋がりも大切にし、訪れる人々との交流を促すことで地域の活性化に寄与したい考えだ。