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小田急「下北沢」-「東北沢」間 線路跡地に商業施設開業へ

2021.05.24 11:11

 線路を地下化した小田急線の跡地に商業施設がオープンする。
 6月16日に開業を迎える商業空間「reload(リロード)」は、小田急電鉄(東京都新宿区)が線路跡地で開発を進める複合施設「下北線路街」の一角を占める。「下北沢」駅と「東北沢」駅の中間にある「開発エリア11」に、セレクトショップやこだわり食材のカフェなど全24区画を用意。店主の顔が見える個性豊かなテナントを迎え、多くの人々と地域や文化を繋ぐ新たな施設を目指す。
 テナント区画は独立した建物からなる分棟式。2階建ての店が立ち並ぶ路地を巡って楽しめるような構造となっている。入居テナントには、下北沢の文化を大切にし、これからの街の賑わいを創っていくビジョンに共鳴した個性的な店舗・飲食店を誘致した。
 6月16日のオープン時には、創業100年を超えるアイウェアブランド「MASUNAGA1905」、著名スタイリストが手がけるカレーとアパレルの複合店「SANZOU TOKYO」、写真にフォーカスしたアートギャラリー「GREAT BOOKS」など10区画が開業。そのほかの区画は順次開業する予定となっている。
 各店舗を繋ぐ屋外通路にはテラス席やベンチを設置。豊富に施された緑のもと、街中の路地を散策しているような楽しさを味わえるようにした。また、施設エントランス部分と一部区画にイベントスペースを用意し、期間限定店舗の出店やアート展示、イベントなども行うという。
 「reload」という名前には、下北沢の地域に根付いた人、店、文化を大切に守りながら、新たな文化と歴史を創っていくという意味が込められている。同施設は下北線路街の新たなシンボルとして、地域や住民、来街者の繋がりを生み出す交流拠点として期待されている。




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