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住宅・不動産業界の2021年1-3月のM&A 件数は2番目、金額は3番目 ストライク発表

2021.05.24 11:04

 住宅・不動産業界の2021年1―3月のM&A発表件数は8件と2012年以降の10年間では2020年の10件に次ぐ2番目(2014年、2017年、2019年も8件)だった。日銀による超金融緩和や企業の選択と集中の動きなどを背景に、不動産業界のM&A市場は活況が続いているようだ。
 取引金額は約204億7000万円で、2012年以降の10年間では2012年の約463億円、2013年の約401億円に次ぐ、3番目となった。200億円台の案件があったものの、その他の案件が金額非公表などのため取引金額が膨らまなかった。
 全上場企業に義務づけられた東証適時開示情報のうち、経営権の移転を伴うM&A(グループ内再編は除く)について、M&A仲介のストライク(M&A Online、東京都千代田区)が集計した。
日本エスコン、第三者割当で中部電力の子会社に
 金額を公表したのは分譲マンションや戸建住宅、不動産開発などを手がける日本エスコン。同社が中部電力を引受先とする第三者割当増資を実施、中部電力の子会社になると発表した案件で、想定外の経済環境の変化に耐えうる事業基盤の確立が狙い。調達金額は約204億7000万円。
 日本エスコンは中部電力が33・01%の株式を保有する持ち分法適用関連会社で、増資完了後に持ち株比率は51・54%となる。子会社となることでエネルギー供給・設備工事に関する連携強化や次世代型スマートハウスなどに関するビジネスについての共同研究、共同実施、同社グループである中電不動産との連携強化などを進める。
 この他に燦キャピタルマネージメントが不動産事業のセブンスター(東京都港区)を株式交換により子会社化することを決めた案件や、レオパレス21が不動産事業のベトナム子会社LEOPALACE21 VIETNAM CO.,LTD.(ホーチミン)の全出資持ち分をガソリンスタンド事業やレンタカー事業を手がける中和石油(札幌市)に譲渡することを決めた案件などがあった。




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