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日鉄興和不動産とSKY ESTATEが提携 ドローン活用し外壁調査など推進
2021.05.24 11:10
日鉄興和不動産(東京都港区)は、ドローン活用事業を展開するSKY ESTATE(東京都目黒区)と業務提携契約を締結した。建物の外壁調査を中心とした不動産事業におけるドローン活用に関して協力する。
近年、ドローンによるサービス市場は拡大傾向にある。インプレス総合研究所(東京都千代田区)がまとめた「ドローンビジネス調査報告書2021」によると、外壁等の調査も含めた点検分野の市場規模は2021年度で約399億円と推測、年率143%超の成長という。日鉄興和不動産とSKY ESTATEでは、不動産領域でも外壁点検、測量・眺望調査などにドローンを活用する事例が増加しており、ドローン飛行に関する規制緩和も進んでいることから、さらなる市場の成長と利活用の促進を見込んでいる。
日鉄興和不動産は、SKY ESTATEの持つドローンによる260棟以上の外壁調査実績や、安全性への取り組み、スクール事業における人材育成のノウハウを評価し業務提携に至った。
今回の業務提携では、日鉄興和不動産グループが保有・管理するオフィスビルやマンションなどでSKY ESTATEのドローンサービスを用いた外壁点検の高度化・効率化を図るほか、超高層ビルの調査やBCPでの活用などの新たなドローンサービスの開発・共同検討等を行い、不動産事業におけるドローンの普及・促進を進めていくとしている。