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AND SPACE 本業特化型シェアオフィス2号店開設 新たにPM事業にも参入
2021.05.31 11:31
大手デベロッパーや外資系大手がシェアオフィスやレンタルオフィス開設のスピードを加速させているが、スペースだけでなく事業支援を行うシェアオフィスにも人気が集まっている。
AND SPACE(東京都品川区)は本業特化型シェアオフィス「VENTURE MAFIA」を展開している。5月1日より「VENTURE MAFIA」2号店を開設した。
昨年3月に「五反田」駅から徒歩3分の場所に「VENTURE MAFIA」1号店をオープン。スタートアップやベンチャー企業などにオフィスを提供するほか、事業拡大に向けた支援を行っている。代表取締役社長CEOの井門裕貴氏はベンチャー企業などに出資を行うエンジェル投資家としても活動しており、そのキャリアをシェアオフィス運営にも生かしている。
2号店は「五反田」駅から徒歩6分の場所にある「サウスウィング東五反田ビル」の1階、2階、6階を使用している。1号店は社員数10名以下のスタートアップに提供しているが、2号店は事業が拡大途上にある10名以上の規模の企業を対象とする。1号店はコワーキングスペースなどの共用部を充実。2号店は個室を中心とし、1階に商談も可能なスペースを設置した。入居企業の成長規模に合わせて「VENTURE MAFIA」のなかで場を求められる体制を整えた形だ。五反田という場所との相性も良い。
このエリアは「五反田バレー」としてIT系を中心としたベンチャー企業が集まる土壌ができている。コロナ禍のなかでもスタートアップやベンチャーの入居意欲は衰えず、サテライトオフィスとしての需要も獲得している。
エリアとしての適性などの見極めは必要だが、出店を拡大させていく方針だ。
4月には社名変更 不動産事業を拡大
4月に旧社名の「VENTURE MAFIA」から「AND SPACE」に社名変更を行った。それに合わせて、不動産事業を拡大。新たにPM事業へ参入した。
COOの飯岡純氏は新社名に込めた想いについて「『VENTURE MAFIA』のような不動産に様々な付加価値を加えるサービスを開発していくということ、取引先や入居者との関係をより緊密にして寄り添っていくこと、そして不動産には無限の可能性がありそれを追求していくこと、これら3つを事業展開のなかで実現していきたい」と話す。
新たに参入したPM事業については管理システムの提供などを中心に行っていく予定。「VENTURE MAFIA」と合わせて、不動産オーナーや事業者のサポートを行っていくことになる。