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日本郵政不動産 郵船不動産の株式51%取得 日本郵政G・日本郵船Gの連携・協業も視野
2021.05.31 11:28
日本郵政不動産(東京都千代田区)は27日、日本郵船(東京都千代田区)との間で株式譲渡契約等を締結し、郵船不動産(東京都中央区)の株式を一部取得した。日本郵船が株式を100%保有する郵船不動産の発行済株式51%を日本郵政不動産が取得。日本郵船は引き続き郵船不動産の株式の49%を保有する。
日本郵政不動産は、日本郵政グループの不動産事業の推進を担う会社として、不動産賃貸借、開発およびグループ外不動産への投資等の不動産事業を展開。また、同グループでは2021年度から2025年度までを計画期間とする中期経営計画「JPビジョン2025」において、不動産事業を収益の柱の一つとして成長させていくとしている。今回の取引は、今後日本郵政グループ不動産事業のさらなる拡大に伴い管理物件が増加する中で、建物管理・運営機能の強化が必要であり、郵船不動産の有する建物管理・運営ノウハウを共有すること、郵船不動産の有するオフィス・マンション等の優良な賃貸不動産から得られる収益により、日本郵政不動産の経営基盤の強化に加え、日本郵政グループ不動産事業の収益を積み上げることを目的としている。
また、日本郵船グループと日本郵政グループ間において、長期的な視点での協力関係を構築・深化させ、両社グループが保有する不動産の有効活用をはじめとする、さらなる連携・協業等の可能性についても幅広く検討するとしている。