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東横線「学芸大学」駅高架下の商業施設「学大市場」が7月リニューアル

2021.06.29 12:25

 東急(東京都渋谷区)は、東急東横線「学芸大学」駅高架下の商業施設「学大市場」を7月1日より順次リニューアルオープンする。
 「学大市場」は2012年に高架下の複合施設「GAKUDAI KOUKASHITA(学芸大高架下)」の1ブロックに誕生した、「食」を中心に据えた商業施設。今回のリニューアルで、これまでの物販店の集積からシェアキッチン・飲食店・イベントスペースなどが加わった多機能型の施設へと生まれ変わる。新たに7区画5店舗が出店し、既存の青果店「九州屋」を含む6店舗で構成。ショッピングだけでなく、滞在や体験、交流ができる施設として、「人・街・暮らしを繋げるプラットフォーム」を目指す。
 各店舗の新たな取り組みや新業態にも注目したい。学芸大学エリアで人気の八百屋「Chef‘s Marche」が手掛ける「GAKUDAI MARCHE」では、全国の特産品や美味しい加工品を並べるだけでなく、料理人や地域の人々が新たにチャレンジできる場を提供する。また、シェアキッチンでは、作った料理の販売や飲食店の開業、メニュー開発の相談、食育セミナーの開催など、利用者のチャレンジを後押しするサービスを用意する。
 その他の新たな店舗として、昼は厳選おむすび・夜は駅前スナックという「学大おむすびマルムス」や、新業態にチャレンジする「韓国屋台&パンチャンショップ ベジテジや」が登場。また、「Nature/Pizza TOSCANA」、学芸大学エリア初出店となる「神のからあげ」などの実力を備えた店舗が新たな賑わいを創出する。
 同施設ではConnected Design(東京都世田谷区)との協業により、デジタルテクノロジーを活用したトイレのスマート化(ICカードを利用したリアルタイム鍵発行ソリューション)も実現する。加えて、クックパッド(横浜市西区)が運営する「クックパッドマート」で事前に注文した商品を、自分の予定に合わせて受け取れる生鮮宅配ボックス「マートステーション」を導入するなど、時代に適応したサービスも提供する。

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