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「PMO EX 新大阪」開業 フロア小割可能な新タイプ

2021.07.05 11:48

 野村不動産(東京都新宿区)は1日、中規模ハイグレードオフィスの新ブランド「PMO EX(ピーエムオー イーエックス)」の第一号拠点となる「PMO EX 新大阪」と、同ビル内に併設する小規模企業向けサービスオフィス「H1O(エイチワンオー)新大阪」を開業した。
 「PMO EX」は「グレード感や機能性は落とさずに、社員の出社率や業績に応じて利用面積を拡張・縮小できる柔軟性が欲しい」という新たなニーズに応えて立ち上げた。その新しさは、EXPAND(選べる面積帯の拡充)、EXTEND(共用スペース拡充)、EXTRA(特別仕様)という3つの特徴を実現したことにある。
 建物は地下鉄御堂筋線「新大阪」駅徒歩5分に立地。敷地面積1473㎡、延床面積9655㎡、地上12階。
選べる面積帯の拡充のために、フロアを細かく分割できるよう設計。「床面積を増やしたい」あるいは「減らしたい」というニーズに、入居前はもちろん入居後にも対応できるようにした。共有スペースの拡充については、入居企業が24時間利用できる共用ラウンジ「HUMAN FIRST SALON」を設置。企業間の交流を生み出すイベントスペースとして、ワークスペースやリラックススペースとして利用できる。また、特別仕様の面では、顔認証によるセキュリティシステムを「PMOシリーズ」で初めて全館に導入。顔認証との連動やスマートフォンアプリにより、エレベーターのボタンに触れることなく移動できる機能も加えた。
 同ビルでは小規模企業向けサービスオフィスである「H1O」を併設し、PMO入居企業が会議スペース等としてH1Oを利用するなど、働き方に応じて場所を使い分けることができる設計となっている。同社のオフィス事業は様々なブランドを有しており、今後も関西エリアおいてそれらのブランドを組み合わせた新たな開発計画を加速させる考えだ。




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