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ジャパン・プロパティーズ 「JP-BASE芝大門」内覧会開催へ ガレージ付きオフィスで新ニーズ開拓
2021.07.12 10:41
総合不動産事業を展開するジャパン・プロパティーズ(東京都港区)は7月20日、内装・什器付きの「JP―BASE芝大門」の内覧会を開催する。
「JP―BASE」は昨年11月に立ち上がったリノベーションブランド。ビル、店舗、マンションなどアセットを問わずに取り組んでいて、これまでの実績に店舗「JP道玄坂」、レジデンスの「JP―BASE渋谷松濤」がある。時代のニーズに即した物件をつくっていくことを得意としていて、「JP―BASE渋谷松濤」では居住空間に「働く」を融合。SOHO利用としても最適な空間となっていて、敷地内には電動アシスト自転車の貸し出しポートも設置されている。エントランスには植栽の導入、また整備された屋上空間は解放されていて、テレワーク中のリフレッシュにも利用できる。
今回、内覧会を開催する「JP―BASE芝大門」のポイントはガレージ付きオフィスだ。レジデンスでは見かけるガレージ付きだが、オフィスになるとその数はほとんどない。一方で自転車通勤は昨今、浸透してきている。職住近接が進んだことや健康志向の高まり、また最近ではコロナ下での密を避けるため、電車通勤ではなく自転車通勤に注目が集まっている。また行政側の動きもあり、国土交通省は2016年5月に環境問題などの観点から自転車活用推進法を施行、自転車通勤を推奨してきた。
ジャパン・プロパティーズにも社内に共用の自転車が設置されている。広報の服部未来氏は「自転車があると昼休みに少し距離のあるところにランチへ行けたり、社員が営業に行く際も利用できて便利だと聞いています」と話す。このような利便性がワーカーの間に広がってきた一因にもなっているようだ。
先月22日からはオフィステナント募集をスタートしており、ベンチャー企業から中堅企業まで幅広い引き合いが来ている。今月20日からの内覧会で早期の成約を目指していく。
内覧会ではClick Holdings(東京都渋谷区)が展開しているチェーンレス電動アシスト自転車「HONBIKE(ホンバイク)」の展示も行う。多様な働き方に対してビルデベロッパーも様々な施策でそのニーズに応えようとしている。「JP―BASE芝大門」もそのような、多様な働き方を実現する場のひとつとなりそうだ。