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「ESR福岡甘木DC」開発へ 延床7万㎡のマルチテナント型・九州初進出
2021.07.26 14:36
ESR(東京都港区)は「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター」を開発すると発表した。同社の九州地方初進出で、11月着工・2022年12月竣工を予定している。
施設は敷地面積4万㎡、延床面積7万㎡、3階建てマルチテナント型物流施設で、福岡県朝倉市一木の大分自動車道および県道33号沿いに立地する。建物は3階建ての耐震構造、スロープで2階までアクセスでき、最小賃貸区画は約1500坪、最大8テナントに分割が可能。2~3階はメゾネットとし、荷物用エレベーターと垂直搬送機による高い縦搬送能力により効率的な2フロア使用を可能にする。
トラックバースは1階の建物両面と2階の中央車路を挟んだ両側に配置し、大型車は最大88台、4t車なら最大128台の接車が可能。敷地内に大型車の待機スペースを十分に確保することで、安全性に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現する。床荷重は1・5t/㎡、梁下有効高は1階6・5mおよび2~3階は5・5mを確保し、柱ピッチは間口11m×奥行10・2mとするなど、物流運営の効率性と汎用性を重視した設計を行う。
立地は大分自動車道「甘木」ICから約1・7km。大分自動車道と九州縦貫自動車道、長崎自動車道や国道3号など、九州の東西南北を結ぶ交通結節点である「鳥栖」JCTから約14kmに位置しており、九州全域への配送を網羅できる。また、JR「博多」駅、福岡空港、博多港まで車で40分圏内で、陸路・空路・海路の輸送インフラも整っている。
人材確保の施策として、隣接する土地を駐車場用地として取得し、敷地内と合わせ300台以上の駐車場を用意。また、周辺には飲食店、ホームセンターやショッピングセンターが揃っており、入居企業の人材定着率の向上にも寄与できる。さらに甘木鉄道・西日本鉄道「甘木」駅とJR「田主丸」駅を結ぶ路線バスの最寄りバス停から徒歩3分と公共交通機関を利用した通勤も可能。
環境面では「CASBEE」Aランク評価を取得予定。全館LED照明や環境配慮型照明システム、外壁には断熱性能の高いサンドイッチパネル、ヒートポンプ式空調など環境負荷低減に配慮した建築計画となっている。従前より敷地内に設置されている井戸から緑地散水を行うなど、地域の豊富な地下水の有効活用にも取り組む。
BCP対策については、非常用自家発電機を完備し、停電時でも一定時間、防災センター、荷物用エレベーター、電動シャッター、トイレ等の一部使用が可能。また、施設運営・管理のスペシャリストである同社内のプロパティマネジメントチームにより、テナント企業とワーカーに安心・安全な施設環境を提供する。