週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
JR東日本水戸支社/磐城済世会 「いわき」駅直結の医療施設を整備へ
2021.07.26 14:33
JR東日本水戸支社と磐城済世会(福島県いわき市)は、JR「いわき」駅北口のJR東日本用地に新たな病院を整備する。
東日本旅客鉄道水戸支社(茨城県水戸市、JR東日本水戸支社)といわき市は2019年7月に「包括連携協定」を締結。その一環として「いわき駅北口における駅直結の総合医療施設の整備計画」を策定し、中心市街地の都市拠点機能に重要な役割を果たす医療機能を整備する。いわき市は「第二次都市計画マスタープラン」、「いわき市中心市街地活性化基本計画」を策定しており、今回の計画はその計画に則って行われるもの。
磐城済世会は市内で「松村総合病院」、「舞子浜病院」、「長春館病院」を運営。老人保健施設や看護専門学校も経営しており、そのノウハウを生かして事業を推進する。
新設される病院は新たな「松村総合病院」となり、磐城済世会系列の施設と連携。急性期医療の他、リハビリなどによる在宅復帰・社会復帰目的の患者を受け入れる機能を強化する。駅と直結することで利用者に利便性を提供するとともに、地域雇用の拡大にも寄与。医師などの医療従事者も確保しやすくなることから、災害時に強い機能と設備も整備する計画だ。また看護学校の併設も予定しており、医療人材の育成も推進。さらに、地域住民の健康を守る健康教室なども開催し、地域に開かれた施設としての役割も担う。