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一橋大学/SREホールディングス 不動産価格推定エンジン高度化で産学連携を開始

2021.08.03 11:12

 SREホールディングス(東京都港区/SRE HD)は7月27日、AIソリューション・ツールの拡充および機能強化に向けたさらなるプロダクト開発力強化のため、一橋大学(東京都国立市)と「説明可能AIによる不動産価格推定の研究」をテーマとする産学連携共同研究を開始すると発表した。
 同研究は、一橋大学大学院経営管理研究科 横内大介准教授と取り組む。同氏はデータサイエンス、統計科学を専門とし、最近では説明可能AIの研究に従事している。
 SRE HDは、(1)自社の広範な不動産実務経験に基づくノウハウ、(2)不動産取引プラットフォーム事業や提携パートナーを通じて獲得した独自の不動産オペレーションデータ、(3)ディープラーニング(深層学習)技術、を組み合わせて開発した不動産価格推定エンジン等のモジュールを基に、不動産会社や金融機関に対してAIを活用したSaaS型クラウドサービスを提供している。同時にデータアライアンス戦略を掲げており、独自データや業界ノウハウなどを有する外部パートナーと協業し、AIアルゴリズムを活用した共同でのサービス開発・展開を進めている。
 今回の共同研究では不動産の価格が市場において決定されるメカニズムをデータサイエンスにより可視化することで、不動産価格の推定結果の解釈性および信頼性を高める説明可能AIの実現を目指す。この取り組みにより、説明可能AIの導入を推進する金融領域をはじめ不動産価格推定エンジンの適用領域の拡大が期待できるという。




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