週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「御茶ノ水ソラシティの全電力が再エネ由来に

2021.09.06 11:49

 東京都千代田区の複合ビル「御茶ノ水ソラシティ」が、全電力を9月1日から再生可能エネルギー由来電力(再エネ電力)に切り替えた。
 同ビルは、大成建設(東京都新宿区)、ヒューリックリート投資法人(東京都中央区)、安田不動産(東京都千代田区)、芙蓉総合リース(東京都千代田区)、大成有楽不動産(東京都中央区)、ヒューリック(東京都中央区)が共同で事業推進している大規模複合ビル。地上23階建てで、2013年に竣工した。全電力を再エネ電力に切り替えたことにより、電気購入由来のCO2排出量ゼロを実現した。年間約6000トンのCO2削減を見込んでいる。
 2013年竣工の同ビルでは、オフィスフロア・共用部へのLED照明器具全面導入、コア南面配置や東西面縦フィンの日射遮蔽効果による熱負荷低減、高効率機器の採用等により、熱負荷低減や省エネルギーの指標であるPAL削減率、ERRについて東京都が定める最高水準(段階3)を達成している。さらに、太陽光発電設備導入や都内初の地下鉄湧出水活用など、未利用エネルギー・未利用資源の活用を進めてきた。
 今回、環境配慮の視点からさらなる取り組みを進めるべくKDDI(東京都千代田区)と契約し、同ビルで使用する全電力を再エネ電力に切り替えた。これにより、同ビルに入居する全てのテナントも、再エネ由来100%の環境価値のついた再エネ電力を利用できるようになった。
 同ビルではこれを契機とし、今後も環境に配慮したサステナブルな施設づくりを目指していく。併せて、同ビル周辺地域の良好な環境づくりにも積極的に取り組んでいく考えだ。




週刊不動産経営編集部  YouTube