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能美防災　火災再現したVRコンテンツをリリース

2021.09.06 11:34

　能美防災（東京都千代田区）は、オフィスビルでの火災の様子を再現したＶＲコンテンツ「火災臨場体験ＶＲ　～混乱のオフィス～」を今月１日にリリースし、企業など法人向けに体験機会の提供を開始した。
　ヘッドマウントディスプレイを装着すると、ビル内のオフィスから出火した火災など３つのシーンを体験できる。人々の混乱なども再現され、警報を疑わず行動を開始することの大切さを体感するとともに、訓練への参加や必要な知識・スキルを学習する動機を高めることが期待できる。
　コンテンツは「絶体絶命都市」シリーズを代表作とするゲーム製作会社、グランゼーラ（石川県金沢市）と共同で制作した。炎や煙の表現だけでなく、火災に直面した人々の混乱の様子をリアリティのある動きと音で表現。地震災害をテーマにしたゲームソフトの開発ノウハウを応用して実現できたという。
　まずは企業など法人顧客に体験してもらうところから始め、その後、体験者の意見を踏まえてシーンを増やし、ＶＲコンテンツの入ったパソコンとヘッドマウントディスプレイをセットでレンタルするサービス展開へ発展させる予定。これにより多くの人へ火災の危険性や怖さを体感してもらう機会を増やしていく。