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「本町サンケイビル」竣工 非接触・換気などに時流に対応した機能搭載

2021.09.13 12:07

 サンケイビル(東京都千代田区)は3日、開発を進めてきた「本町サンケイビル」が8月31日に竣工したと発表した。
 同ビルは「Good Work,Good Health!」をコンセプトに、安心・安全・健康を実現するための機能を充実させたオフィスビル。Osaka Metro御堂筋線・中央線・四つ橋線が交差する「本町」駅から徒歩1分。敷地面積2455・84㎡、延床面積2万9697・12㎡、S造・SRC造、地上21階。基準階面積は1113・62㎡で、使いやすい整形空間となっている。
 安心・安全・健康を実現するために、手をかざすだけで呼び出し可能なエレベーターを採用。貸室の扉もカードをかざすだけで開閉できるようにし、入館から入室までを「非接触」化した。加えて、貸室内の空気を1時間に2回入れ替える機械換気システムを導入。エレベーター内には、換気ファンとイオン発生機を実装するなど「換気」機能も充実させている。また、健康促進のための「上りたくなる階段」も南北2カ所に設置した。
 一方、制震ブレース構造により優れた耐震性を確保し、異系統2回線受電方式、非常用発電機の設置によりBCPを強力にバックアップしている点も特徴の一つ。街とのつながりも考慮し、1階には心地よい風が吹き抜ける「風のピロティ」を設け賑わい創出にも貢献する。
 同ビルは、国土交通省よりCO2削減の実現性に優れたリーディングプロジェクトとして「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に採択されているほか、建築環境・省エネルギー機構(東京都千代田)による「CASBEE―SWO(スマートウェルネスオフィス)認証制度」において、最高評価であるSランクを取得している。




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