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伊藤忠都市開発が社会人向けドミトリー事業に本格参入 第1弾は下北沢の43室、企画協力・運営はリビタ

2021.09.21 15:32

 伊藤忠都市開発(東京都港区)は新たに社会人向けドミトリー開発事業に参入し、その第一弾となる「シェアプレイス下北沢」が14日に竣工した。敷地面積500㎡、延床面積745㎡、S造地上4階、全43室。リビタ(東京都目黒区)の企画協力のもと開発を進め、竣工後はリビタに一括賃貸し運営も担う。両社協力による取り組みは今回が初。
 立地は、京王井の頭線・小田急小田原線「下北沢」駅徒歩5分、京王井の頭線「池ノ上」駅徒歩3分。「多拠点利用」や「職住融合」に対応できる物件として、4階の共用部にシェアラウンジやワークラウンジを併設。気分や仕事内容に合わせて使い分けが出来る空間を提供する。
 53㎡のシェアラウンジは、「ラウンジリビング」、「ラウンジダイニング」、「ラウンジキッチン」の3つの空間をゆるやかにゾーン分けした、程よい距離感のコミュニケーションが楽しめるスペース。キッチンには調理器具や食器、キッチン家電などを完備し、好きな時に利用できる。また、予約制で利用できるワークラウンジを設け、快適なテレワークをサポート。他の利用者と対面しないように配置されたデスクと高機能チェア、備え付けの大型モニターなどで快適な仕事環境を提供する。
 プライベートな居室は、専有面積9・2~12・12㎡までの計4タイプを用意。全室に洗面台を備え、感染症対策にも配慮した。鍵は暗証番号式の電子錠を採用。ベッド、机、椅子、冷蔵庫などが完備された部屋や、家具なしの部屋などを選択できる。
 伊藤忠都市開発では、今回の開発事業を、マンションや学生専用住宅の開発で培ってきた企画・開発ノウハウを生かし、また事業領域を拡大し、開発メニューを拡充して事業機会の創出にもつながる取り組みと位置づける。今後も、社会環境の変化やニーズ、市場動向などを踏まえ、新たな暮らし方を創造し、付加価値の高い住まいを提供していくとしている。




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