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オンライン健康相談用の無人ボックス開発へ ネクイノとエネオスHDが協業「ららぽーと」で実証へ

2021.09.21 14:36

 ネクイノ(大阪市北区)は、ENEOSホールディングス(東京都千代田区)と協業し、オンライン健康相談サービスを提供する。専用無人ブース「スマートライフボックス」を共同開発し、実証実験を開始した。
 「スマートライフボックス」は、室内に設置された検査機器により様々なバイタルデータの計測ができる。そのデータを共に参照できる医療専門家とのビデオ通信によるコミュニケーションにより、オンライン健康相談サービスを提供する。プライバシーが保たれた静かな環境で、健康課題に応じ、地域の医療機関への適切な受診についてアドバイスを受けることができる。
 実証実験では、三井不動産(東京都中央区)が運営する「ららぽーと柏の葉」内にリニューアルオープンされた「まちの健康研究所『あ・し・た』」内に、「スマートライフボックス」を設置。来店客に、医療専門家とのオンライン健康相談サービスを無償で提供する。実証実験は2022年3月末まで。期間内に、提供するサービスを地域住民にも拡大するなど、内容の拡充を順次予定している。
 今回の協業の背景には、ネクイノのENEOSホールディングスからの資金調達実施がある。今回の資金調達は合計で約27・5億円。創業以来の累計調達額は約35億円となり、今回で資金調達は一端終了とした。




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