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清水建設 ビル内用「自立配送車」開発
2021.09.21 14:40
清水建設(東京都中央区)は、荷受けから荷降ろしに至る一連の館内配送プロセスを無人化できる「自律配送車」を開発した。
「屋内走行」、「建物連携」、「UX(ユーザーエクスペリエンス=利用者体験)」の諸機能を包含した館内配送サービスロボットとして開発された。建物連携機能は同社の建物設備・ロボット連携基盤(自動運転プラットフォーム)をベースに構築。屋内走行の機能開発では、自動配送ロボットの社会実装に向けた研究開発を進めているパナソニック(大阪府門真市)と協業し、同社の車両管理システムと自律走行技術を採用した。
利用時には車体側面の開口蓋を押し上げ、収納スペースに内蔵したカメラ付き荷物登録画面を起動させる。続いて、収納スペースに荷物を積み込み、荷物の伝票を読み込ませると、荷物を積み込んだ順番とそれぞれの配送先を車両が認識し、効率的な配送ルートを自動生成する。発送手続きの完了後、利用者が開口蓋を引き下ろすと、車両が無人走行を開始し、走行経路上に現れる自動ドアの開閉やエレベータの昇降を都度制御しながら各配送先に荷物を送り届ける。また、車体側面に装備した大型ディスプレイを利用し、周囲の在館者に車両の稼働状態を示すことで、円滑な走行と配送を実現する。