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「GLP ALFALINK 流山8」竣工 総敷地42万㎡ 合計延床92万㎡の大規模多機能物流施設開発の一環

2021.09.27 11:54

 日本GLP(東京都港区)は物流施設「GLP ALFALINK 流山8」の竣工式を行った。同施設は大規模多機能型物流施設開発プロジェクト「GLP ALFALINK 流山」で4棟目に完成した施設で、佐川急便(京都市南区)、山九(東京都中央区)など十数社の入居が決定している。
 「GLP ALFALINK 流山」は千葉県流山市の約42万㎡の敷地に8棟の物流施設を建設する開発計画で、合計延床面積は約92万㎡にのぼる。「創造連鎖する物流プラットフォーム」をコンセプトとし、「Open Hub(物流をもっとオープンに)」、「Integrated Chain(サプライチェーンをつなぐ)」、「Shared Solution(ビジネスの進化をサポート)」をキーワードに様々な設備、サービスを提供する。
 今回竣工した「流山8」はプロジェクト最大級で、敷地面積6万9598㎡、延床面積15万5093㎡、地上4階で、ダブルランプと中央車路を有する。同時に完成した交流広場「ALCO Park」は地域住民も利用でき、各種のイベントも開催可能。さらに館内のベーカリーカフェ、レストラン、カフェテリアを開放するほか、ランニングコースも設けた。
 物流面ではターミナル機能を設け、複数企業のオペレーション連携を促進、効率化。工場用途としての活用などを含め多機能なスペースを提供し、入居企業のサプライチェーン統合をサポートする。さらに人材、輸配送、自動倉庫化なども提供。人材派遣会社が新たに2社入居し、施設全体で3社の人材派遣サービスが利用可能となる。将来的には利用状況に応じて託児所の開設も検討している。
 免震装置に加えて、非常用発電機を設置することにより災害時にも電源が供給できるほか、井水の再利用も可能。環境面では再生エネルギーの創出、グリーン電力とカーボンオフセットなどの取り組みを行い、LEED認証ゴールドの取得を予定。災害時には近隣住民に避難場所として施設を開放する。




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