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ビル設備管理のDXを加速するクラウドサービス「Futuric/CL」販売開始

2021.10.04 11:39

 富士通(東京都港区)は、ビルや施設内に設置された設備の稼働状況やエネルギー使用量のデータをクラウドに蓄積し、インターネット上の統合建屋ダッシュボード画面で一元管理できるクラウド型サービス「施設総合管理クラウド Futuric/CL」の販売を開始した。
 同サービスは、温湿度計などから出力されるアナログ計測値や、電力量計から出力されるパルス積算値を定期的に収集し、それらをトレンドグラフで表示することで、エネルギー使用の傾向や設備の状態をクラウド上で常時監視することができる。ビルオーナーや管理者は、Windows OSのパソコンからインターネット経由で統合建屋ダッシュボード画面にアクセスすることで、ビル1棟から最大100棟にわたる複数ビルの設備の状態をリアルタイムに把握し、遠隔操作で設備機器のON・OFF制御やスケジュール運転の設定などを一元管理できる。これにより、常駐管理者が不在のビルでも遠隔から監視や制御ができるため、複数ビルの管理や休日夜間対応などにおける人手不足の解消につながる。また、設備の稼働状況の可視化により、それらの情報を活用して無駄な空調や照明をコントロールすることでエネルギー消費の削減が可能なため、ZEBの達成に必要な省エネを実現し、脱炭素化に貢献する。
 設備の故障や建物内の異常などの警報を検知した際には、Webブラウザの起動状態に関わらずパソコンから警報音が鳴るため、迅速な対応が可能。
 クラウド型サービスにより、専用サーバーの現場設置や耐用年数が経過した機器の交換、OSやWebブラウザなどのアップデート作業が不要になるため、初期導入や機器更新コスト、運用負荷を大幅に削減できる。中小規模ビルのオーナーも導入しやすい。




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