週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
阪急阪神不動産/アイテック阪急阪神/NTTドコモ モバイル空間統計を利用した人口データ取得実験
2021.10.04 11:37
阪急阪神不動産(大阪市北区)は、アイテック阪急阪神(大阪市福島区)、NTTドコモ(東京都千代田区)と共同で、大阪・梅田における人口データ取得の実証実験を開始する。
実証実験はアイテック阪急阪神とNTTドコモが、大阪・梅田エリアで今月に実施するもので、ドコモの「モバイル空間統計」を利用した高精度の人口データ取得を実証する。阪急阪神不動産は、データの有用性の検証や実験フィールドの提供などを行う。実証実験を通じて、阪急阪神ホールディングスの重要な事業基盤の1つである大阪・梅田において、来街者の過ごし方やその変化を理解するための基盤整備にアイテック阪急阪神とともに取り組む。
今回の実証実験では、ドコモの携帯電話ネットワークのしくみを使用して作成される人口統計情報である「モバイル空間統計」の新技術により、梅田エリアの来街者の過ごし方を理解するための定点観測技術としての有用性を検証するとともに、阪急阪神不動産が主催するイベントなどに来訪した人の回遊と、それに伴う周辺施設への波及効果の可視化などを行う。
2024年にはうめきた2期開発事業の先行まちびらきが予定されるなか、阪急阪神不動産とアイテック阪急阪神は、データを解析することでまちのダイナミックな変化を把握するとともに、精度の高い将来予測とそれに基づいた都市運営を目指し、より豊かなライフスタイルの提供に取り組んでいくとしている。