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「(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画」スタート 天神ビッグバンボーナスに認定、インセンティブを獲得

2021.10.11 10:55

 ヒューリック(東京都中央区)は、「(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画」の概要を発表した。
 2024年9月の竣工を目指し計画をスタートさせる。福岡市中央区天神2丁目の明治通り沿いに立つ「ヒューリック福岡ビル」を建替えるもので、デザイン性に優れたビルの開発に対して容積緩和やテナント紹介などのインセンティブを付与する「天神ビッグバンボーナス」の認定を受ける。
 建物は敷地面積1450㎡、延床面積2万700㎡、地上19階地下3階塔屋2階。ホテル、オフィス、商業等を用途とする複合施設。福岡市が進める「感染症対応シティ」の実現に向け、オフィスへの自然換気システムの導入や空中階への庭園設置、人通りの多い場所への非接触検温センサーの設置、約210坪のフロアプレート、ホテルロビーなどのWi-Fi整備などに取り組む。
 建物コンセプトは「THE GATE」とし、天神地区への入口にふさわしい新たな賑わい拠点としての「GATE」を形成。建築デザインは、ホテル、オフィス、商業の異なる三用途の積層を照明計画などで表出させ、街に印象的な景観を生み出す。地上には明治通りとメルヘン通り交差部、地下は地下鉄天神駅コンコース最寄りになる箇所に立体広場を配置。各交通機関と施設を立体的に結び、新たな地区ネットワークを構築する。
 環境負荷軽減への取組みとしては、建物内に九州産の木材を利用し、CO2固定化による環境負荷軽減を目指す。また屋上に太陽光発電設備を設置する。




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