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三菱地所リアルエステートサービス 個室型サテライトオフィス「REALab」開始
2021.10.18 11:39
リモートワークが普及する中で、フレキシブルオフィスの郊外商業都市への進出と個室型重視の流れが顕著。三菱地所リアルエステートサービスの「REALab」は東京・立川でスタート。コロナ前までは都心で多く展開していたデベロッパー系の施設も出店エリアを首都圏に拡大。利用者ニーズの変化が出店戦略を変化させている。
三菱地所リアルエステートサービス(東京都千代田区)は18日から、個室型サテライトオフィス「REALab(リアラボ)」を開始。リモートワーク時代に最適化した先進のパーソナルオフィスとして、第一弾に「REALab powered by point 0 立川」を開設した。
「REALab」は、リモートワークに必要な環境や設備等を備え、安心と快適を確保した法人会員向けの個室型サテライトオフィス。15分単位の従量課金制で、15分330円(税込)。会議室は15分550円(税込)で利用できる。初期費用なく申し込みができ、使用分だけの支払いで済む。個室は全てWEB会議が可能なディスプレイを備えており、本社や在宅ワークの代わりはもちろん、急ぎの作業や打ち合わせ等の需要にも柔軟に対応可能。加えてオフィスのエントランスと全個室の扉に顔認証システムを採用。非接触とストレスフリー、セキュリティの高さによる安心感も構築した。
感染予防対策として空気環境も意識した。ストリーマ技術を採用した空調を備えることで、空気中のウイルスを抑制。共用部・個室の双方で常に空気の循環を行っており、個室に至ってはおよそ3分で個室内の空気が完全に入れ替わる機能を完備した。その他、音漏れ対策に自然音(鳥のさえずりや小川のせせらぎなど)によるサウンドマスキングを採用。吸音パネル等の吸音材も個室内に取り付けることで、反響制御や個室間による話し声の明瞭度を防ぐことにも繋がった。照明はスケジュール制御による非接触運用。共用部には置き食品にオフィスグリコも採用する。
今回オープンした「REALab powered by point 0 立川」は、JR「立川」駅北口から徒歩3分の「遠藤創進ビル」2階に位置する。個室数は全41室。完全個室は14室で、上部に開口のある半個室は27室。営業時間は8時~21時までで年中無休(ビル休館日と年末年始は除く)。ちなみに施設運営はpoint 0(東京都千代田区)が担当。今月1日からHP上で利用予約は始まっており、既に複数件の問い合わせが来ている。なお1号店に続いて、今年度中(22年春頃)二子玉川エリアに第2号店が開業予定。今後3年間で10拠点の開設を目指すとのこと。