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CO2ゼロオフィスビルが長崎市内に誕生 五島市産の再生可能エネルギー使用で実質ゼロに

2021.10.25 11:21

 JR西日本プロパティーズ(東京都港区)は、同社が保有する長崎県長崎市内の賃貸オフィスビルを「CO2排出量実質ゼロ」にすると発表した。
 今回の取り組みの舞台はは同社が長崎市伊勢町に保有する「Jプロ新大工ビル」。同ビル内で使用する電力を11月から再生可能エネルギーとし、CO2実質ゼロオフィスビルを実現する。このような取り組みは、長崎県内およびJR西日本グループの賃貸オフィスビルでは初めてという。
 同ビルは敷地面積1251㎡、延床面積1万1222㎡、鉄骨造11階建のオフィスビル。使用する電力は五島市民電力(長崎県五島市)より調達する。今回の取り組みにより、「Jプロ新大工ビル」の入居者は、五島市で生産されたエネルギーや再生可能エネルギーを使い、電力使用で排出されるCO2が実質ゼロとなっていることをアピールできる。
 また今回、JR西日本プロパティーズ九州支社は、事業で使用する全電力を五島産および再生可能エネルギーに変える「五島版RE100」の取り組み趣旨に賛同し、五島版RE100認定委員会より、第一次認定事業者として認定を受けた。2025年度末までに、九州支社が管理する不動産物件等から排出されるCO2を実質ゼロとする取り組みを進めていく。




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