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大和証券オフィス投資法人 オフィスビル2棟を譲渡し新たに開発用地を取得
2021.10.25 11:24
大和証券オフィス投資法人(東京都中央区)は20日、不動産の運用を委託する大和リアル・エステート・アセット・マネジメント(東京都中央区)が実施する開発プロジェクトの用地を、保有するビル2棟と引き換えに取得すると発表した。引き換えの相手はワールドホールディングスグループ(福岡市博多区)。
開発プロジェクトは「神田須田町二丁目開発プロジェクト」と命名され、取得する用地は千代田区神田須田町の1346㎡。「神田」駅より徒歩4分、「秋葉原」駅より徒歩5分、「岩本町」駅より徒歩4分で、丸の内・大手町への近接性、交通利便性、賃料水準などから、中小のテナント需要を見込んでいる。
譲渡するのは、「Daiwa南青山ビル」と「Daiwa麹町4丁目ビル」の2棟のオフィスビル。「Daiwa南青山ビル」は敷地面積963㎡、延床面積4379㎡、鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造、地上5階地下2階。「Daiwa麹町4丁目ビル」は敷地面積608㎡、延床面積3942㎡、鉄骨鉄筋コンクリート造、9階建地下2階。いずれも信託受益権の譲渡となる。
今回のプロジェクトは大和証券オフィス投資法人の開発プロジェクト第2弾。取得した用地に、延床面積1万1423㎡、建築面積894㎡、総賃貸可能面積9147㎡、地上12階のビルを新築する。1フロア約235坪の賃貸可能面積を確保する予定で、貸室は分割を可能とし、レイアウトの自由度・利用効率を高められる。
開発のプロジェクト・マネジメント業務はサンケイビル(東京都千代田区)に委託。開発コスト、スケジュール、開発物件の品質など、開発に係るリスクの低減を図る。設計・施工は大成建設(東京都新宿区)に発注し、完工リスクの低減も図っている。
竣工は2024年3月末を予定している。