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三井不動産 米国における賃貸ラボ&オフィス事業展開をさらに拡大
2021.11.08 14:13
三井不動産(東京都中央区)は、米国子会社の三井不動産アメリカ(アメリカ・ニューヨーク)を通じ、カリフォルニア州サンディエゴ市における賃貸ラボ&オフィス事業「トーリービュー」の開発事業と、カリフォルニア州サンフランシスコ市における賃貸ラボ&オフィス棟を含む複合開発「ミッションロック Phase I」の開発事業に参画したと発表した。三井不動産は、米国のライフサイエンス3大集積地の全都市で賃貸ラボ&オフィス事業に進出を果たしたことになる。
「トーリービュー」の立地は、商業施設やビーチ等にもアクセスが良好なサンディエゴ市のデルマーハイツエリア。周辺にはライフサイエンス産業の従事者が多く住む高級住宅街が並ぶ。高速道路出口までは車で2分、サンディエゴ国際空港へのアクセスも良好。
計画は全3棟のラボ&オフィス棟と1棟のアメニティ棟(駐車場他)から構成されており、ラボ&オフィス棟の賃貸面積は合計約4万7800㎡。ラボ&オフィス棟のうち1棟は、すでにサンディエゴ市に本拠地を置くライフサイエンス企業への一棟賃貸が決まっている。
「ミッションロック Phase I」の立地は、米国西海岸最大規模の湾岸地域であるサンフランシスコ・ベイエリア内のミッションベイに位置する。
交通利便性にも優れており、路面電車T線の停留所から徒歩1分、カルトレインの駅から徒歩7分と複数路線の利用が可能。高速道路101号線と280号線にも近く、サンフランシスコ国際空港へのアクセスも良好な利便性の高いエリアに位置している。
同計画はオフィス2棟(B、G棟)、賃貸住宅1棟(F棟)、そしてオフィス、商業、住宅を含む複合棟1棟(A棟)の全4棟から構成される。G棟は2020年12月に着工しており、大手金融企業であるVISAへの一棟賃貸が既に決まっている。また、A棟は1月、B棟は6月に着工済み。
複合棟のオフィス部分およびG棟は通常のオフィス仕様(計約5万7500㎡)。B棟はラボ&オフィスとしての利用にも対応可能な仕様(約2万7300㎡)となっており、全米が誇るライフサイエンスクラスターのひとつであるベイエリアのさらなる発展に貢献する事業として期待されている。