週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
甲子園球場直結の商業施設 名称は「甲子園プラス」に
2021.11.08 14:11
阪神電気鉄道(大阪市福島区)は、阪神甲子園球場南側の西宮市所有地で開発中の商業施設の名称を「甲子園プラス」とし、2022年3月上旬に開業すると発表した。
同施設は敷地面積3243㎡、延床面積約5000㎡、鉄骨造3階の商業施設。施設内には阪神甲子園球場の外野エリアにある「甲子園歴史館」も一部移転・拡張してリニューアルオープンする。歩行者デッキで接続された「阪神甲子園球場」と一体的に運営することで相乗効果を高め、365日にぎわいのある「ボールパークエリア」を形成。西宮市や民間法人と協働で進めている「『スポーツ』をテーマにしたまちづくり」に寄与できる施設を目指す。
1階には、ファミリー層を中心に人気の飲食店が路面型で出店するほか、関西初出店の大型野球用品専門店などが出店し、地域の賑わい創出を図る。
阪神甲子園球場と歩行者デッキで接続される2階には、一部移転・拡張リニューアルする甲子園歴史館に、実際に身体を動かして野球を体験する「BE-STADIUM KOSHIEN supported by STAND IN」が加わるほか、併設されるベーカリー&カフェ「リトルマーメイド」の店内にも野球関連の書棚を配置し、歴史館と一体的な空間づくりを図る。
3階には、関西初出店となるキッズスポーツ施設「パルクールプレイハウス」やロボットプログラミング教室「プログラボ」を配置し、スポーツ・学び・子育てを通じて、地域の交流拠点となることを目指す。
施設名称は「甲子園プラス」。施設名称には阪神甲子園球場の隣にある別館建物としての位置づけをシンプルに表現するとともに、ボールパークエリアに新たな「価値」や「体験」をプラスすることの意味が込められている。
ロゴマークは、球場の形をモチーフしたアイコンと同施設を表現したプラスマークで、2つの施設の位置関係を表現。球場モチーフのアイコンは、「KOSHIEN PLUS」の頭文字である「K」と「P」も表すデザインになっている。
球場のモチーフ及び「KOSHIEN」の文字の色は、球場のブランドカラーである深緑を採用し、プラスマーク及び「PLUS」の文字は、同施設のコンセプトに合うように、甲子園歴史館のブランドカラーと野球のボールカウントの3色とし、軽快で親しみやすい色使いとなる予定だ。