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「十条」駅前の大規模複合開発 施設名は「ジェイトテラス」に

2021.12.06 11:36

 日鉄興和不動産(東京都港区)と東急不動産(東京都渋谷区)は、両社が組合員として参画する十条駅西口地区再開発組合が推進する「十条駅西口地区第一種市街地再開発事業」の施設名称を「J&TERRACE(ジェイトテラス)」、建物名称を「J&MALL(ジェイトモール)」に決定したと発表した。
 計画地はJR埼京線「十条」駅の西側に隣接。周辺は十条銀座商店街など北区屈指の商業施設集積地で、区でも「にぎわいの拠点」に位置付けている。計画ではここに、地上39階地下2階、延床面積8万979㎡、RC造、総戸数578戸の分譲マンションを建設。駅前ロータリー整備を含めた公共・商業一体の大規模複合再開発施設を整備する。
 冠称の「J&(ジェイト)」は、十条(JUJO)の頭文字と「&」で「十条と」を意味する。「ジェイトテラス」は集いの場、駅前拠点としての「テラス」と「未来を照らす」から名付けた。地域の賑わいや交流をはぐくむ駅前広場をはじめ、地下には駐輪場などを整備し、緑豊かな空間を創出するとともに地域の災害対応力を強化する。「ジェイトモール」は、地域住民や来街者に新しい賑わい、やすらぎ、出会いなど多面的な機能を提供できる「モール=複合施設」から。1~4階の一部を商業・業務フロアとし、公共施設や商業施設を整備。幅広い世代がともに暮らし、人と情報の交流が地域をつなぐ、安心で快適な「にぎわいの拠点の形成」を目指す。
 コンセプトは「『Together』 ~この街と、ともに~ 十条の魅力を次代につなぐ、駅前再開発プロジェクト」。十条が大切にしてきた「今の街の魅力」を次代につないでいくため、地域住民とともにサスティナブル(持続可能)な駅前新拠点を創造する。街をイチからつくり直すのではなく、次代へつなぐというテーマがある。




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