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東急不動産 「GREEN WORK STYLE」発表 新しい働き方によるウェルビーイングの実現へ
2021.12.20 11:46
東急不動産(東京都渋谷区)は今月7日、今後のオフィスビル事業に関するメディア説明会を、渋谷ソラスタコンファレンスで開催。企業価値向上とウェルビーイングを実現する「GREEN WORK STYLE」を提案した。
冒頭で取締役執行役員 都市事業ユニット長の榎本明子氏は、「企業がセンターオフィスとハイブリッド型の働き方を模索している中で、働き方の多様化に伴いワークプレイスの管理・精算業務が非常に煩雑になっていると、テナント企業様から声が多く寄せられています。また従業員の健康やライフスタイルへの配慮や環境課題への取り組みに直面され、採用面での競争力の確保など、様々な課題解決に向けて苦労していると聞いています。今回は東急不動産ホールディングスの持つハード、ソフトを活用して、企業様の課題解決の一助になればと考えています」と話した。
2017年から進めているハード中心の構想から、ウェルビーイングを目指した構想へと「新しい働き方」をバージョンアップした今回。ワークスタイルの多様化やコロナ禍による心身の健康ニーズの高まり、環境やサステナビリティの追求などを背景に、「ワークプレイス」、「環境」、「健康経営」、「ライフスタイル」の4観点からウェルビーイングを目指していくというもの。
具体的には、東急グループが提供する多彩なワークプレイスを組み合わせることで、新しい働き方に適したオフィスソリューションを個別に設計、予約・精算もワンストップで行える「オフィスの百貨店」、東急不動産のオフィス・商業施設の入居者が再生可能エネルギーを無償で利用できる「グリーンエネルギー供給」。さらに入居者の産業保健や健康経営の悩みをコンサルティングし企業に合わせた提案を行う「ヘルスケアソリューション」、「学び」や「趣味」などを通してワーカー同士のコミュニケーション創出を図るテナント企業限定のプラットフォーム「Werker‘s Garden」の運営を行っていく。
事業の概要を説明した都市事業ユニット 都市事業本部 ビル営業部統括部長の平地稔氏は「単なるオフィスビルの提供にとどまらず、『働き方』、『環境』、『健康』、『ライフスタイル』といった新たな価値を提供することで、テナント様の企業価値の向上、従業員の皆様のウェルビーイングに繋がるような取り組みを進めていきたい」と話した。