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「和光本館」上階をセイコーブランドの発信拠点に改修へ

2021.12.20 11:19

 セイコーホールディングス(東京都中央区)は2022年に、自社で保有する銀座四丁目の「和光本館」を「SEIKO HOUSE GINZA」と名付け、SEIKOブランドの発信拠点とするための再整備を行う。
 セイコーホールディングスグループのスペシャリティストアである「和光」の店舗として使用中の地下1階から4階に加え、これまで限定的な利用に留まっていた5階から屋上を、社会とともに歩むセイコーのブランド発信の場として活用し、建物の歴史的価値を生かしながら屋上の整備やデジタルスタジオの新設などを進め、SDGs活動の発信も銀座から世界に向けて行っていく。
 5階は「ゲストラウンジ」とし、ウェブセミナーなどに対応する国内外へのデジタル発信の環境を整備し、特別な応接やプレゼンテーションに活用できるスペースとする。6階の「セイコーハウス銀座ホール」は、グループ事業全般に関連する展示やアーティストとの共創など、世界に向けてさまざまな発信ができるよう整備していく。
 7階は「工房」として、セイコーホールディングスグループの匠の技を体験できる工房に改修し、最新製品を展示するスペースも設置する。屋上「スカイガーデン」には地球に優しい素材を使用したウッドデッキや植栽などを配置し、時計塔の鐘の音を聞きながら銀座の中心を体験できるもてなしの場にする。なお、地下1階から4階までのフロアは、これまでどおり「和光」の店舗として営業を続ける。
 改修後のオープンは、時計塔竣工から90周年にあたる2022年6月10日「時の記念日」を予定している。
 同社の前身である服部時計店は、1894年銀座四丁目の角地に進出。その際、建物の屋上には創業者・服部金太郎氏の強い希望により時計塔が設置された。その後、関東大震災からの復興の象徴として1932年に完成した新社屋の二代目時計塔は、以来、銀座の街を行く人々に正確な時刻を知らせる銀座のランドマークとして親しまれてきた。




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