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大阪IRの整備計画案策定

2021.12.27 11:22

 日本MGMリゾーツ(東京都千代田区)とオリックス(東京都港区)が形成するコンソーシアムは、大阪府および大阪市と共同で、大阪IRの計画案となる「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画(案)」を策定した。
 同案の策定は、特定複合観光施設区域整備法第9条第1項の規程に基づき、国土交通大臣の認定を申請
 計画では約49・2万㎡の敷地に、MICE施設、魅力増進施設、送客施設、宿泊施設、エンターテイメント施設、飲食・物販・サービス等施設、カジノ施設など、総延床面積約77万㎡を建設する。
 MICE施設は収容人員1万2000人の国際会議場施設と展示面積2万㎡の展示等施設で構成される。オールインワンMICE拠点の要となり、宿泊施設、飲食施設、エンターテイメント施設などの各施設と連携し、来場者に付加価値の高いサービスを総合的に提供する予定。
 魅力増進施設には、伝統芸能に新たな表現手法を取り入れた革新的なコンテンツや体験型のイベントといった多彩なプログラムを提供する劇場「ガーデンシアター」、大阪・関西の幅広く奥深い食文化の魅力を伝える飲食施設「ジャパン・フードパビリオン」等コンテンツの種類・特性に合わせた5つの魅力増進施設を設置。
 送客施設には、ショーケース機能、コンシェルジュ機能を備えた「関西ツーリズムセンター」、船着き場併設のフェリーターミナル、バスターミナルを設置する。魅力増進施設と送客施設の連携により大阪IRから日本各地に観光客を送り出す。
 宿泊施設は「MGM大阪」、「MGM大阪ヴィラ」、「MUSUBIホテル」の3棟、総客室数約2500室を整備する。
 エンターテイメント施設は新しいエンターテイメントを世界に向けて発信する劇場「夢洲シアター」、水とみどりが広がる開放感ある景観のオープンスペースイベント広場「結びの庭等を設置する。大阪IRにおけるエンターテイメントの中心となる施設を設置し、ビジネス客からファミリー層まであらゆる人が楽しめ、大阪IRの象徴となるような国際的なエンターテイメント拠点の形成をめざす。
 飲食・物販・サービス等施設は世界トップクラスのハイブランドをアジア有数の規模で集積させ、非日常的なショッピング体験を提供する「Luxuryリテール」、国内外の有名シェフやレストランと連携した飲食施設、ジャズクラブ等ナイトエンターテインメント施設などを設置する。

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