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小田急電鉄/UDS 下北沢ならではの施設構成意識 複合施設「(tefu)lounge」開業

2022.01.24 10:59

南西口すぐの開発地「ナンセイプラス」
 小田急電鉄(東京都新宿区)が現在開発を進めている「下北線路街」内の「NANSEI PLUS」において20日、複合施設「(tefu)lounge」と4つの路面店が開業した。
 小田急電鉄は小田急小田原線「代々木上原」駅~「梅ヶ丘」駅の区間において、鉄道地下形式による連続立体交差事業(事業者は東京都)及び複々線化事業を進めてきた。これら事業により新たに創出された「東北沢」駅から「世田谷代田」駅までの線路跡地(距離約1・7km、敷地面積は約2万7500㎡)を「下北線路街」と命名。各ブロックに分けて、22年春開業を目標に13施設の整備を進めてきた。中でも「下北沢」駅南西口直ぐに位置する開発エリア「NANSEI PLUS(ナンセイプラス)」は、まちのラウンジをテーマにした5階建ての複合施設「(tefu)lounge」を核に構成。2階部分は隣接する開発エリア「シモキタエキウエ」と歩行者デッキで繋がり、下北線路街全体の回遊性向上に寄与。近隣住民をターゲットにした多種多様な店舗が集まった。
 「(tefu)lounge」1階には、2月開業予定のナチュラルスーパーマーケット「ビオラル下北沢駅前店」と、日本初上陸の焙煎所「Belleville Brulerie TOKYO」が入居。2階には71席のミニシアター「K2」を構築し、2階・3階には時間課金型シェアオフィス、3階一部と4階には会員制シェアオフィス、5階にはオフィス兼レンタルスペースが造られた。2階・3階のシェアオフィスは、完全キャッシュレスのカフェ「(tefu)lounge by KITASANDO COFFEE」で、1時間750円(税込)の時間課金型。9時~21時まで利用でき、1日利用であれば2500円(税込)。モバイルアプリ「COFFEE App」等を開発・展開するカンカク(東京都渋谷区)が運営する。
事業主は小田急電鉄 企画運営等はUDS
 また会員制シェアオフィスはUDS(東京都渋谷区)が運営管理し、月額4万円の個人向けプラン「lounge」、専用ブースや4階共用部のシェアキッチン等が利用できる月額8万円及び1~2人向けの「booth」、専用個室と各種ラウンジが利用できる「room」の3種類を用意した。特に4階のオフィスは小規模サイズで、地元企業や大手企業のサテライトオフィスといった需要に応えることができる。
 18日にはプレス向け内覧会が行われ、小田急電鉄のまちづくり事業本部・エリア事業創造部の橋本崇課長が登壇。「『(tefu)lounge』を中心とする『NANSEI PLUS』は画一的な駅前開発ではなく、下北沢ならではの個性や価値を創出する施設構成とし、生活利便性を高める機能に留まらず、ラウンジやオフィス等の働く機能、アートやシアター等の文化的な機能を充実させることで、自宅を中心とした徒歩圏内の暮らしを一層充実させる『駅前の新しいあり方』を提案してまいります」と述べた。ちなみに「(tefu)lounge」の事業主は小田急電鉄。企画・基本設計・運営等はUDSが担当する。




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