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「円滑化法」を活用した建替えマンション「プレミスト文京千石」の引渡しを開始

2022.01.24 10:52

　大和ハウス工業（大阪市北区）は、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律（円滑化法）」を活用した分譲マンション「プレミスト文京千石」が昨年１２月に竣工し、今月１５日より引渡しを開始したと発表した。
　同物件は敷地面積２０１０㎡、地上４階地下１階、総戸数５８戸（うち分譲戸数３９戸）のマンション。東京メトロ丸の内線「新大塚」駅から徒歩１０分、都営地下鉄三田線「千石」駅から徒歩１２分に立地する、１９５５年建設のマンション「丸山町南住宅」（地上４階、２棟、総戸数３２戸）を「円滑化法」の活用により建替えた。
　建替え前の「丸山町南住宅」は竣工から６０年以上が経過し、建物・設備の老朽化や不具合、敷地内の高低差によるバリアフリーの未整備、セキュリティ面の不安等多くの課題を抱えていた。そのような状況の中、２０１４年１月に区分所有者による「再生検討委員会」が発足。主に委員会が建替えの検討や住民の意向調査等を実施し、マンションの再生に向けて検討を重ね、２０１７年９月には丸山町南住宅管理組合が事業協力者として大和ハウス工業を選定。２０１８年９月に「建替え決議」が全員同意で可決され、２０１９年３月に建替え組合が設立された。
　権利の同意や所有権と借地権の混在建物の規約など様々な課題があったが、２０１９年１０月に文京区より権利変換の認可を取得。２０２０年４月に本体工事に着工し、昨年１２月２日に竣工を迎えた。
　同社は他にも「プレミスト大宮氷川参道」（さいたま市大宮区、１６年９月竣工）、「プレミスト六甲道」（神戸市灘区、１７年２月竣工）、「プレミスト北浦和ブライトフォート」（さいたま市中央区、２０年８月竣工）、「プレミスト白金高輪」（東京都港区、２２年１２月竣工予定）などマンション建替え事業の実績を積み重ねている。今後もマンション建替え事業に積極的に取り組む構えを見せている。