週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

小田急電鉄 「海老名」駅再開発エリアにビル2棟を竣工 地上14階のオフィスビルと「ウェルネス」コンセプトの複合ビル

2022.01.31 11:37

 小田急電鉄(東京都新宿区)は、小田急線「海老名」駅とJR相模線「海老名」駅の間に広がる開発エリア「ViNA GARDENS」に、「ウェルネス」をコンセプトにした複合施設「ViNA GARDENS PERCH」と、自由通路を通じて「海老名」駅に直結する賃貸オフィスビル「ViNA GARDENS OFFICE」が今月31日に竣工した。
 「ViNA GARDENS PERCH」は建築面積3200㎡、鉄筋コンクリート造地上10階建ての複合施設。竣工後、4月以降順次開業する。
 6~10階の上層階には、10科目のクリニックモール(6階)や健診とクリニックの複合型施設(7階)が4月に先行して開業し、夏には白内障の手術なども行う眼科、海老名市内初の献血センター、プールやテニスコートを有する地域最大級の大型フィットネスが開業する。
 3~5階の下層階には秋以降、バラエティー豊かな商業や生活をサポートするサービス店の開業を予定しており、店舗間での連携なども通じてまちに賑わいを創出する。
 施設名の「PERCH」は「止まり木」を意味する言葉で、海老名のまちの中心、「ViNA GARDENS」の中心として人が集い賑わう場所にしていきたいという想いを表している。
 「ViNA GARDENS OFFICE」は建築面積2700㎡、鉄骨造・柱CFT造地上14階・塔屋1階建ての賃貸オフィスビル。基準階フロア面積は神奈川県央地区最大級となる約1840㎡。個別空調やLED照明、Low-E複層ガラスを採用し、省エネに配慮した快適な執務環境を提供する。
 高性能制震オイルダンパー(HiDA-R)を採用した地震対策や、停電時にテナント専用部に12VA/㎡の電力供給を72時間可能とする自家発電機設備の設置、神奈川県が定める「洪水浸水想定区域図」を踏まえた浸水対策の実施など、災害時のBCPを支える設備が充実している。ビル内の就業者は最大で1800人ほどを見込んでおり、地域の交流、関係人口の増加にも寄与する。




週刊不動産経営編集部  YouTube