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三菱地所 「ロボフレ」な環境を構築へ ビルにロボットをさらに導入しやすく
2022.01.31 11:22
三菱地所(東京都千代田区)は1月25日、「ロボットを導入しやすくする『ロボットフレンドリー(ロボフレ)』な環境づくり」を推進し、施設や町とロボットが連動した新しいサービスや体験価値を提供していく方針を明らかにした。
同社では近年、人手不足への対応や施設の維持管理の効率化のため積極的にロボットを活用している。現在、同社グループが所有・管理・運営するオフィスや住宅、商業、ホテル、空港、物流施設等の施設において約100台のロボットを警備・清掃・運搬等で活用しているが、パンデミックにより非対面・非接触のニーズが急速に高まるなどロボットが活躍できる業務が拡大している。
一方、ロボットが施設内外で稼働するには、ロボットが容易に垂直移動・水平移動できるようエレベーターやセキュリティドアとの通信および連携が急務。同社はロボフレ環境の構築や各種ロボットと施設・設備を連携させた新サービスの提供を行うだけでなく、行政やテナント企業、来街者やロボットメーカー、警備会社や清掃会社といったステークホルダーを結びつけるハブを担い、ロボットが領域の制約なく活動できる環境を整備し、ロボットを活用した次世代型まちづくりを推進していく構え。
具体的には、経済産業省のロボフレ環境を実現するための予算事業である「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に参画し、清掃ロボットや配送ロボット等をエレベーターやフラッパーゲート、セキュリティドア、入退管理システム等の各種ビル設備と連携させる開発を推進。その開発成果を活かしながらロボフレ環境の実現を目指し、外部システムとも連動しながら施設の維持管理効率化や新たなニーズに対応していくとしている。