週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
名古屋市中村区に延床35万㎡超の物流施設「ロジポート名古屋」着工
2022.01.31 11:25
東急不動産(東京都渋谷区)、ラサール不動産投資顧問(東京都千代田区)、NIPPO(東京都中央区)は、3社が共同で開発するマルチテナント型物流施設「ロジポート名古屋」の地鎮祭を26日に執り行った。2月1日の着工を予定している。
立地は名古屋市中村区に所在し、「名古屋」駅から約4・8kmに位置する。名古屋市中心部に近接することから、大規模都市型物流センターとして高い希少性がある。また、名古屋高速5号万場線「烏森IC」から約2・2kmと高速道路網へのアクセスにも優れ、東海エリア一円の広域配送拠点に加えて、首都圏と関西圏との中継拠点になり得る立地。さらに、名古屋市営地下鉄東山線・JR関西本線・近鉄名古屋線「八田」駅から徒歩8分で通勤可能であるため、交通利便性も高く雇用確保に適している。都市型物流センターである同施設は、地域への配慮も重要な要素であり、周辺の緑地化や歩道整備など、地域に溶け込み共生できる施設開発を計画している。
同施設は、敷地面積約15万7042㎡、延床面積約35万5109㎡、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造地上4階建て、制震構造のマルチテナント型物流施設。
各階に着車を可能にするランプウェイを2基採用。フロアは床荷重1・5t/㎡、梁下天井有効高5・5m以上、柱スパン10m以上を備えた汎用性の高い仕様で、最小約880坪の分割利用から、約5000~1万坪の1フロアオペレーションにも対応可能。
BCP対応としては制震構造を採用した揺れに強い構造、浸水対策、72時間対応の非常用発電の設置等を行う。環境負荷への配慮として全館LEDによる省エネ対策、雨水再利用システムや太陽光発電設置による再生可能エネルギーの活用を行う。また、名古屋市のCASBEE(建築環境総合性能システム)で「Sランク」を取得見込。
入居テナントへの付加価値としては、AIによる車両管制システムや電気自動車の充電スタンドを配備する予定。地域に溶け込む優しいデザインのファサード(外観)や、敷地周囲の歩道・ランニングロードの整備など、地域との共生にも配慮した。