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アセットマネジメント物件で環境認証取得 ESG施策で不動産価値向上を実現へ
2022.02.14 11:04
大手デベロッパーやJリートなどでESG、SDGsの取り組みが加速していて、環境認証を取得する物件も増加している。このような取り組みはビル業界全般に一層の広がりを見せそうだ。
ロードスターキャピタル(東京都中央区)は7日、同社子会社のロードスターインベストメンツ(東京都中央区)でAM業務を受託する「晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーZ」の8~11階部分について、DBJ Green Building認証を取得した。同社保有ならびにAM物件のなかでは初の認証取得となった。
DBJ Green Building認証は日本政策投資銀行が創設した認証制度で、「環境・社会への配慮」がなされた不動産とその不動産を所有・運営する事業者を支援する取り組み。対象不動産はESGに基づく「建物の環境性能」、「危機に対する対応力」、「ステークホルダーとの協働」、「多様性・周辺環境への配慮」、「テナント利用者の快適性」の5つの視点からサスティナビリティについて評価される。
同社では昨年、SDGs推進委員会を設置。事業のなかでの取り組みを強化してきた。この一環として、昨年より保有物件等で再生可能エネルギーの導入を行っている。
ロードスターキャピタル代表取締役社長の岩野達志氏は「2024年までの目標として、自社保有物件の使用電力を再生可能エネルギー電力に切り替える。また、AM事業では他物件でも環境認証を取得していきたい。働く方々が気持ちよく仕事をできるオフィスなど、日々の取り組みを通じて不動産の価値を高めることで、ステークホルダーの皆様の利益と中長期的な企業価値の向上を目指す」と話した。今後の更なる取り組みに注目が集まる。