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ビットキーの「workhub」東京建物の中規模オフィスビルに導入

2022.02.21 14:13

 東京建物が(東京都中央区)先般発表した中規模オフィスビルブランド「T-PLUS」。その第一弾物件で22年4月竣工予定の「T-PLUS日本橋小伝馬町」にて、ビットキーが展開する「workhub」を通じたビル来訪者の「受付自動化」やビル勤務者の「顔パス入館」が導入を予定している。ビルは延床面積2780㎡の中規模オフィスビルながら、テクノロジーを活用しビルのDXを実現した点が特長となる。
 「workhub」は人と仕事の間の分断を「つなげる」ことで解消するコネクトプラットフォームだ。オフィスビルの入退館管理では、既存のビルセキュリティとの連携によってICカード、QRコード、顔認証など組み合わせた柔軟な認証方法に対応でき、テナント従業員、ビル清掃スタッフ、ビルへの来訪者など多様な利用者に対して、利用時間などの権限も柔軟にコントロールすることができる。ビットキーの製品だけでなく、他社が提供する製品やサービスとの連携により、オフィスワーカーは1つのスマートフォンアプリからあらゆるサービスを利用できる体験を生み出すことも可能だ。
 今回の「T-PLUS日本橋小伝馬町」では、ゲストがQRコードで非対面非接触受付・入館が可能な「受付自動化」、ビル勤務者は顔パスによるウォークスルーでのカギ解錠が可能となる「顔パス入館」が導入される。「workhub」では大規模工事が不要であることから導入設備や投資も最小限に抑えられるため、中規模オフィスビルでも採用が実現。また後付けで入館に際しての認証方法が追加できることで、利用者ごとに最適な手段を提供が可能である。
 オーナーである東京建物の担当者は「中規模オフィスビルながらオフィスワーカーがより自由に、心地よいと感じる新たなワークプレイスとなる要素を追加することができました」と話す。
 「workhub」の導入企業数は1000超。22年度内には倍増を目指している。不動産業界においては中規模オフィスビルブランドに取り組むデベロッパーは複数にのぼる。今回の事例はそのような物件への導入を加速させる契機となりそうだ。




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