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東京建物 冷凍・冷蔵倉庫開発に参入 埼玉県上里町に国内最大規模の施設を開発中

2022.02.21 14:04

 東京建物(東京都中央区)が、冷凍・冷蔵倉庫開発事業に参入する。
 同社は「T-LOGI(ティーロジ)」の名称で物流施設シリーズを展開しており、冷凍・冷蔵倉庫の開発は初。第一弾となる「(仮称)T-LOGI本庄児玉」は、BTS(入居者専用設計)型の物流施設としてすでに埼玉県児玉郡上里町で開発中。敷地面積2万5452㎡、延床面積1万5391㎡、地上2階で、関越自動車道「本庄児玉」ICより約3・3kmに位置し、都心部と郊外の生産拠点の両方にアクセスしやすい立地にある。開業は2022年11月の予定で、吉見グループ(埼玉県熊谷市)に一括賃貸することが決定している。
 施設内には製品を自動搬送できるラックシステムを設置し、省人化を図るなど、自動倉庫として顧客ニーズに対応した最先端の技術を導入する。約3万パレットを格納でき、冷凍・冷蔵仕様の自動倉庫としては国内最大級となる予定。設計施工は関東建設工業(群馬県太田市)が担当し、太陽光発電による自己託送や高効率の自然冷媒冷凍機を導入する計画で、環境に配慮した物流施設を目指す。
 東京建物は2018年に物流施設開発事業に参入し、全国で約20物件のマルチテナント型物流施設を開発してきた。冷凍・冷蔵倉庫は一般的な物流施設と比較すると賃貸施設としての開発例が少なく、これまでは自社所有による開発が主流だった。東京建物では、共働き世帯の増加など社会構造変化に伴う食品系ECの伸長や、老朽化施設の更新、コールドチェーンネットワークの再構築による物流効率化、近年社会問題化しているパンデミックや災害対応に備えた医薬品やワクチン等の低温保管施設の確保などのため、冷凍・冷蔵倉庫のニーズが今後一層高まると見る。今後も顧客のニーズに寄り添ったBTS型の冷凍・冷蔵倉庫の開発を積極的に行っていくとし、汎用性の高いマルチテナント型物流施設でも、冷凍・冷蔵倉庫の将来対応が一部可能となる施設設計の検討を積極的に行っていく構えだ。




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