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SMFLみなとみらいパートナーズ/ケネディクスなど シンガポールのビルの共同投資
2022.02.28 10:54
三井住友ファイナンス&リース(東京都千代田区、SMFL)の連結子会社のSMFLみらいパートナーズ(東京都千代田区)と、SMFLの連結子会社のケネディクス(東京都千代田区)、ファンド運営を行うESRグループのARA Asset Management Limited(シンガポール、ARA)の3社は、シンガポールの不動産への共同投資を実施した。
投資先の不動産は、シンガポールのビジネス中心地区であるラッフルズ・プレイスに所在する複合型オフィスビル「Capital Square」。延床面積4万2255㎡、賃貸可能面積3万6674㎡で、地上16階のオフィス棟と地上3階のブティックオフィス棟からなる。地下鉄主要駅から近いため交通利便性も高く、グローバルにビジネスを展開する大手の金融機関やIT企業などがシンガポール国内拠点を置くため、主要テナントとして入居している。3社合算での投資額は2億9700万シンガポールドル(約253億円)。
SMFLみらいパートナーズは、1月にケネディクスを連結子会社とし、これを機にケネディクスおよびケネディクスの共同株主であるARAとの3社協働でアジア地域における投融資ビジネスを展開している。シンガポールにはアジア地域での優位性があることや経済回復を背景とする不動産市場の活況が期待されることから、上記パートナー戦略の第1号案件として、今回の共同投資を行うこととした。同取り組みは、従来からアジア地域で事業展開しているケネディクスの現地法人がファンドマネジメント業務を行い、シンガポールの不動産市場で優れた運用実績を持つARAがアセットマネジメント業務を行うことで実現した。
SMFLは、昨年10月にアジア地域における投融資機能を強化するため「アジア戦略金融部」を設置し、SMFLみらいパートナーズと共に投融資ビジネスを開拓・推進している。