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半導体・金属不足の影響ビルにもじわり 「大宮カドマチ」開業を実質延期へ
2022.03.07 18:31
「大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合」は、4月に開業を予定している複合施設「大宮門街(オオミヤカドマチ)」に関して、銀行、「RaiBoC Hall(市民会館おおみや)」の稼働開始日並びに商業エリアの開業方針を、一斉オープンから4月以降順次オープンへ変更する。
「大宮門街」は、オフィスや商業施設、銀行、公共施設(市民会館)などで構成される複合施設。「東日本の玄関口」である「大宮」駅から徒歩5分の立地に建てられ、商業やビジネス、文化の相互交流を促すよう整備された「大宮門街」は、大宮を取り巻く人々に新しい出会いや発見の機会を創出することを目指して開発が進められてきた。
同施設内の「みずほ銀行大宮支店」は今月7日に現在地から移転、開業する。4~8階の「RaiBoCHall(市民会館おおみや)」は4月に開館予定。1~6階の商業エリアは4月一斉開業の方針を見直し、4月以降、開店準備が整った店舗から順次オープンすることとする。
開業方針の変更について再開発組合で「半導体や金属類などの資材不足が世界的な問題となるほど深刻化しており、同プロジェクトにおいても、出店に伴う工事について防災・空調設備を中心とした一部設備の資材調達が滞り、開業スケジュールに影響を及ぼしている」とし、実質的な開業延期に踏み切った。商業施設のオープン記念イベントも、今後の出店店舗の開業状況を踏まえ、新型コロナウイルスの感染状況等へも配慮して開催時期を検討し、決定次第、詳細を知らせるとしている。