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オリックス不動産 「加須ロジスティクスセンター」着工 再エネ電力100%のマルチテナント型

2022.03.07 18:27

 オリックス不動産(東京都港区)は1日、埼玉県加須市でマルチテナント型の物流施設「加須ロジスティクスセンター」を着工した。2023年4月末の竣工を目指す。
 開発地は東北自動車道「加須」ICから約4・5km。東北道・圏央道を利用した埼玉県内の配送、関東全域および東北地方へも繋がる広域配送が可能。周辺には流通・工業団地も多く、複数の物流拠点が形成されている。
 3万155㎡の敷地に建設される建物は、S造、地上3階、マルチテナント仕様で延床面積4万7958㎡。最小区画は1800坪からで、最大5テナントが入居できる。1~2階はスロープ型で、最大105台の10t車が同時接車できるバースを備える。また、1階は梁下有効高約7m、2階と3階は約5・5mを確保。荷物用エレベーター5基、垂直搬送機を4基実装し、効率的に保管・運用できる仕様となっている。
 屋上には太陽光発電設備を設置するほか、天候の影響や夜間など発電量が不足する場合にもオリックス(東京都港区)から非化石証書付きの電力を供給することで、入居テナントは100%再生可能エネルギー由来の電気を利用可能。敷地内には電気自動車の充電スタンドも設置し、環境に配慮した施設として開発を進めている。
 オリックスグループは、東名阪を中心に43物件の物流施設の投資開発実績を有している。今後も進化するサプライチェーン戦略や、環境に配慮した物流施設の開発を目指していくとしている。




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