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「JR目黒MARCビル」竣工 五反田に3.8万㎡超のオフィス床を供給
2022.03.14 15:00
ジェイアール東日本ビルディング(東京都渋谷区)は、開発を進めていた「JR目黒MARCビル」が15日に竣工すると発表した。
立地する「MEGURO MARC」は同社のほか、東日本旅客鉄道(東京都渋谷区)、ジェイアール東日本都市開発(東京都渋谷区)、野村不動産(東京都新宿区)の共同により西五反田3丁目エリアで進めてきた複合型開発計画。賃貸住宅、分譲住宅、オフィスの3棟からなる職住一体のまちづくりだ。
同ビルは敷地面積7786㎡、延床面積3万8710㎡、制振構造、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、地上13階地下1階のオフィスビル。外装材には歴史ある目黒地域にふさわしい趣や柔らかさを感じられるアースカラーのシンボリックな素材を採用。また、外板の取り付け角度を工夫し、隣接建物との視線に配慮している。
オフィスは基準階貸室面積600坪を超える無柱空間。自由で効率的なオフィスレイアウトを可能にする。また、リフレッシュやイベントにも利用できるオフィスワーカー専用のラウンジを設け、心にゆとりと潤いを与え、これからの時代にふさわしい働き方を実現する場所となる計画とした。
災害対策としては、浸水の可能性が低いと認められた高台に立地するとともに、粘性同調マスダンパー「iRDT」を採用し、高い耐震性能を備える。
BCP機能として、複数の変電所からの電源確保に加え、非常用発電機からはオフィス専用部へも電源供給が可能、上下水断絶時にも利用可能なトイレなどを備える。