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南海電気鉄道 「泉ヶ丘駅前活性化計画」始動

2022.03.14 14:59

 南海電気鉄道(大阪市浪速区)が、「泉ケ丘」駅前で大規模な再開発計画を推進すると発表した。
 同社は沿線の重要拠点である泉北ニュータウン・泉ヶ丘において「次代の沿線中核都市『泉ヶ丘』」を目指し、行政と共創で「泉ケ丘駅前活性化計画」を始動する。着工は4月から順次開始。2025年9月の竣工と同10月の開業を予定している。
 計画では泉北高速鉄道線「泉ケ丘」駅前に、延床面積1万6000㎡、地上4階地下1階のビルを建設。商業、金融サービス、オフィス、医療施設などを誘致し、広場なども整備する。
 コンセプトは「『医・職・充』が揃う郊外型ミクストユース 次代の沿線中核都市『泉ヶ丘』を目指して」。地域住民や来街者のくつろぎの場、週末を中心にエリアマネジメント活動の中心地としての役割を果たしてきた広場を刷新。新築する建物の2階に大規模な広場を設け、駅前ロータリーデッキ2階にある堺市くすのき広場と一体化する。また4階建ての新築建物の各フロアや屋上階にも広場を設けるなど、泉ヶ丘にこれまで以上の「充実したPARK(広場)」を創る。
 また新築する建物は、「泉ケ丘」駅と泉ケ丘エリアに移転予定の近畿大学病院などを結ぶルート上にある。開発にあたっては、バリアフリーなどユニバーサルデザインに配慮した歩行者ネットワークを堺市と共に整備し、「泉ケ丘」駅前に充実した「walkable」な空間を創る。
 企業テナントを誘致し、これまで地域に不足していた「働く場」、「子育てを支援する機能」といった次代を担う若年世代が活躍出来る機会を創り、地域課題である人口増加に貢献するとしている。




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