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サンケイビルのコンパクトオフィスビルが九州に進出「S-GATE FIT 天神南」着工

2022.03.22 11:56

 サンケイビル(東京都千代田区)は、福岡市中央区渡辺通で「(仮称)S-GATE FIT 天神南」の開発に着手した。同社のオフィスビルブランド「S-GATE FIT」シリーズとして開発予定で、同シリーズの九州エリア展開は初めてとなる。天神エリアでは「天神ビックバン」による老朽化ビルの建替えや、広場や歩行者空間などの賑わい・憩い空間を一連して整備する再開発計画が進んでいる。
 「(仮称)S-GATE FIT 天神南」の計画地は福岡市地下鉄七隈線「天神南」駅徒歩1分に位置し、主要幹線道路である渡辺通りと国体道路の交差点至近の好立地。また、七隈線は22年度に「博多」駅まで延伸予定で、さらなるアクセス向上が期待されている。
 建物は、敷地面積893㎡、延床面積4813㎡、鉄骨造地上14階の規模で、S-GATEシリーズの「Human centricな心配りと快適性」を継承し、デザイン、スペック、サービス水準を統一化して開発を進めていく。
 フロア面積は最大100坪程度とし、1フロア1テナントを想定。エントランス内装と執務室のブラインドに木調を取り入れたナチュラルなデザインとし、Wi―Fi完備で多様化する働き方に応える。エントランスにはニュース、天気予報などの情報を配信するデジタルサイネージを設置。入居者専用の屋上テラスも設ける。
 室内の空気環境や感染症対策にも配慮し、貸室内の空気を1時間に2回入れ替える機械換気システムを導入。さらに二方向の壁に自然換気用窓を設置。エレベーター操作も非接触とする。働き方の多用化、感染症対策などオフィス変革期の幅広い要望に応えながら、高いクオリティのビルを構築する。
 「S-GATE FIT」は、同社の中規模オフィスビルブランド「S-GATE」のコンパクト版。「エリアにFITする適正なサイズ感で、時代や個別の特徴的な希望に応える柔軟性を備えたオフィスへ進化する」という想いを込めた。




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